7 猪苗代町 中ノ沢温泉 平澤屋旅館

 1 概要

 福島県猪苗代町は、県内でも随一の観光地。その中でも福島市寄りにある酸性度抜群の温泉がある。「沼尻温泉」と、その源泉を引湯した温泉地、「中ノ沢温泉」である。

今回は「平澤屋旅館」に入浴してきた。



駐車場敷地内には、稲荷神社がある。道路を挟んだ反対側が、「平澤屋旅館」だ。


2 入浴場

日帰り入浴:800円


フロント近くに貴重品用ロッカーがあるので、利用しよう。また、売店には伝統工芸品である、中ノ沢こけしが多数展示されている。

平澤屋旅館は、男女別湯で内湯があり、それとは別に女性用露天と、混浴露天がある。女性用露天から混浴露天へ抜けられる構造で、混浴露天は夜に女性専用時間がある。











内湯はザ・昭和の大浴場という雰囲気。シンプルな造りながら、浴槽は広め。また、飲泉できるようにコップが置いてある。洗い場は内湯しかないので注意が必要。


一方、露天は屋根付き。内湯ほど広くはないが、天候を気にせず、外気浴しながら入浴できる。壁面には浮世絵が飾られているのが目をひく。中ノ沢で入れる露天の中では広い部類で、天候を気にせず入れるのはここと「ボナリの森」くらいなので地味にありがたい。混浴なので、抵抗ない方はぜひ。


3成分分析

中ノ沢温泉の旅館、および沼尻温泉の旅館は同一源泉を利用している。

泉質名:酸性・含硫黄ーカルシウム・アルミニウムー硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)

ph:2

総成分量:3103mg 

源泉温度:62.1℃

主成分

カルシウム:203.1mg(24.65mval%)   硫酸イオン:1057mg(55.3mval%)

アルミニウム:81.1mg(21.93mval%)    塩化物イオン:469mg(33.24mval%)

水素イオン:9.3mg(22.45mval%)    遊離硫化水素:228mg

硫酸水素イオン:356mg(9.22mval%)  チオ硫酸イオン:6mg(0.27mval%)

フッ化物イオン:14.6mg(1.93mval%)  鉄イオン(二・三計):11mg(計1.02mval%)

メタケイ酸:174.2mg  メタホウ酸:18.2mg  硫酸:9mg

泉質に影響するのは赤字部分。温泉規定量を超えている成分はこれに加えて硫酸を除く計12種類がかかわってくるという凄まじいラインナップである。万病に効くと昔より伝えられてきた名湯である。

特筆すべきは水素イオンの多さによる全国有数の酸性度を誇ることだろう。他は、陽イオン側は突出している部分は少ないが、陰イオン側は、硫酸イオンが突出しているのが特徴か。単一源泉湧出量では日本一と称されている。


4 アクセス

猪苗代町内、福島方面から:国道115号線から、県道24号へ。

郡山方面から:E49磐越道・磐梯熱海ICから北上、県道24号へ。


5 周辺観光情報

○達沢不動滝

平澤屋旅館の裏手の道路を奥まで進むといける、猪苗代町でも大きい滝の1つ。

○沼尻スキー場

沼尻温泉方面奥。

○母成峠

猪苗代町、郡山市の境。戊辰戦争の舞台の1つ。

○中ノ沢こけし

伝統工芸品。大きく見開いた目が特徴的。


6 歴史

明治19年(1886年)6月開湯。江戸時代、木材で沼尻から引湯していたが、硫黄泉ゆえにすぐダメになってしまう他、距離のせいで冬季は利用できないという課題があった。そこで二本松浪士・小田井庫太、中ノ沢の遠藤勝吉が中心となり、明治維新後に引湯を計画。地元の援助も相まって、引湯の大工事が開始。明治19年に完了した。


個人的には、郡山市の安積疎水の話が浮かぶような話である。

参考:「平澤屋旅館」掲示、「中ノ沢温泉の沿革」より


7 となりの温泉

横向温泉(土湯方面)

→沼尻温泉(すぐ東)

↓磐梯熱海温泉


サイト:https://hirasawaya.net/

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